「普通」のドラムセットって何?

 こんにちわ、タダヒロです。

今日は音自分なりの表現で演奏するための考え方について書きます。

 

先日の事ですがある男性が初めてVeinに訪れました。

その時にスタジオを案内してドラムを紹介した時に

「普通のドラムセットは無いんですか?」

と聞かれました。

なので

「普通ってなんですか?」

と聞いたら

「タムが二つついているやつ」

と言う仰られました。

で、私は

「ロックのドラマーはワンタムの人も多いですし、そう言う人からしたら2タムが普通なんて言わないですよ」

と私はその人に言いました。

その人は閉口していましたけれど、、、。

しかもそのあと、その人はおそらくしっかりとした音では録れないであろうどこぞのメーカーか分からないマイクとボロボロのレコーダを取り出して

「録音します」

なんて言って、

「普通以下だ」

と私は思いましたけれど、それはあくまで私の普通であってそれも分かっているので、何も言いませんでしたけれども。

うちにはそれよりは良いマイクがあるし、意思表示をしてくれる方にはお貸ししておりますが、それもその人の「普通」なんだろうという事で、そのままにしておきました。

 

どうでしょう?

そう言う言葉の使い方をする人と関係を持ちたい人っているんでしょうか?

私はそう言う人には考えを改めてもらわないと正直、私自身が店舗運営が苦痛になってしまうので、来て欲しく無いと思っています。(まあ、私の言葉が嫌いな人もいるんでしょうね(苦笑)

 

 普通ってなんなんでしょう?

普通かどうかなんて、ただ単に、その人の思いこみにすぎません。

みんな普通と言われる楽器で普通と言われる音楽をやったら個性なんてありえないですよね?でも我々は一人一人違う、それぞれが特別な存在で表現も一人一人違います。

それはドラムの選び方だってそうです。

単に1タムか2タムかは個人の選択肢の一つに過ぎません。

それを普通かどうかの問題にすることは無意味どころかむしろ場合によっては害ですらあります。

例えば、アフリカンドラムなんてセットを組んでやっているところを見たことがありませんし、それこそスネアを担いで歩きながら叩く人もいるわけですし、じゃあそれは普通じゃ無いのかって言えば、その人にとってはそれが普通かも知れないし、もっと言えば普通かどうかはどうでも良いことです。

ドラムはプレイヤーが選ぶものです。

もちろん何回も当店に通ってくれていつも2タムが好みだって分かっていればそれはそれで「普通」という言葉を汲みとりますけれど、初めての人に2タムのドラムを

「はい、これが普通のドラムです」

なんて言うことの方が私はその人の個性を「普通」という枠に私が勝手に押し込むことであり、失礼だと思っています。まあ、ひどく精神の自由を奪われて生きてきた人にとってはそれが普通かも知れません、奪われたのか自ら手放したのかはわかりませんが、、、。

私からしたら、それはおそらくは、私の思うところのまともな人間扱いをされて来なかったであろう人を一人の人間として、そして私と関わったからには私自身と互いの尊厳を守ろうと言う精神の深いところに根ざした言葉でした。そう言う人間としての尊厳を守る戦いを時に強いられる、私はそう言う人間なんでしょうね。

 

 普通って、もしかしたら多数を意味するのかも知れませんが、地球上と言う地域限定もあるとして、それもある特定の地域を限定した上でのしかもある特定の属を持つ個人の判断です。

そう言う考えは私にとっては音楽をつまらなくします。

私はむしろ、人間の自主性と個性を育てたいと常日頃から思っています。

それは訴えていかないと窮屈な世の中がどんどん進んでしまう。

考え方に年齢は関係ないし、私が初対面の人の普通を知っているとしたらそれは超能力者か何かで残念ながら私はそこまでの能力は持ち合わせていません。

たとえ年上だろうが、私は間違っていると思えばその間違いを指摘します。

ですので、これを読んでいる方は、「普通」という言葉についてぜひ、あらためて考えて見てください。

世間で言われている「普通」の意味するところを、その人の属性を見極めて理解できれば、おべっかはしやすいかも知れませんよね。世渡りはうまくなるかも知れません。

でも、良い音楽家が人の顔色ばかり伺って演奏しているなんて話は私は聞いたことがありません。

 

もちろん、自分の普通を初めて来たお店で押し通すくらいの我の強さはあっても良いと思いますが実力が伴わず、音楽を狭い視野でしか見られない人はやはりもっと学ぶべきだと思っています。

私は時を重ねるごとに、普通って言葉を使うことによる弊害について思い知らされます。

 

 そんなわけでちょっと説教臭くなりましたが、今日は「普通」という言葉に対してお話しました。

 

それでは、また。

「日々、音楽」タダヒロでした。