なぜ電源にノイズカットトランスをかましているのか

 なぜ電源にノイズカットトランスをかましているのか、の前に、、、

まず、なぜ私が音楽スタジオを作ったのかですけれど正直、自分が使いたかったからです。

レコーディングに、そして練習に、そしてライブに。

ですので、一階は小規模のライブができるように、そして二回はレコーディングと練習ができるように作っています。

レコーディングのために、電源にはノイズカットトランスをかましています。

そして海外のアンプやコンプ、その他の機材を使うために200Vの電源を引き降圧して117Vの電気を取り出しています。

どうしても入れたかったんですよね、電源をクリーンにする装置が。

それと117Vの電源が。

 

 以前に自宅の100Vの電源で機材を使っていた時は「低価格な機材を使っていてショボいな」と思っていました。

で、今のスタジオで鳴らしてみて、実はショボかったのは機材のせいというよりも電源のせいだと気がつきました。

実は、低価格の機材でも電源が良いと鳴る音が全然違います。

よく考えると当たり前なんだけれど、もとの電源にノイズが乗っていると出てくる音にもノイズが乗ります。

それと電圧も安定してないんですよね、100Vの家庭用の電源て。

電源が安定しないと、電動の機械の動作は当然、安定しないです。

あと、その時の電気の使用量によってでしょうか?原因はいろいろあるはずですが、とにかく10%くらい上下します。

私は自宅で録音するときなんかはよく冷蔵庫の電源を抜いたりしてました。

冷蔵庫ってたまにブーンとか鳴って、電気の使用量が増える瞬間があるみたいなので。

まあ、悪あがきというやつですね。そうした方が精神的に良いというだけで。

二つ穴のコンセントだとアースが落とせないですし。

 

 これは知っている人も多いと思いますが、ギターのエフェクターは電池の方が音が良いと言われます。

電池の方がノイズが少なくて動作が安定しているっていう事だと思います。

考えれば分かるんですけれど、電池だと電線を通ってくる間のノイズの干渉を受けることがありません。

またエフェクター専用の電源ですから急に電圧が上下したりしないですよね。

 

 ぶっちゃけると、電源にいくら気を使っても避けられないノイズがあります。

それは電磁波によるノイズです。

正直、あんまり書きたくないんですけど、、、

実はうちのスタジオがある建物の外にはエレベーターの動力が通っています。

その動力に近い部屋だとエレベーターが動くたびに「キーン」という高音のノイズをエレキギターが拾います。

これは電源からじゃなくて電磁波のノイズです。

このノイズはスタジオが稼働してから気づいて。

そのことを防音施工会社に伝えたら、電磁波ノイズを防ぐためにはスタジオを金属で包まなければいけない、との事でした。

一度作ったものを壊してまでは、お金の問題もあるしやれてません。

で、いろいろ試行錯誤しました。

どうやらこの電磁波ノイズはノイズの発生源からの距離で変わるみたいです。

隣の部屋、エレベーターの動力から遠い方の部屋ではこの現象には遭遇していないというか気がつかないです。

以前、渋谷のレッドブルのスタジオライブに行った時も電磁波ノイズ現象が起こっていました。

エレベーターの扉に「○時から○時までははエレベーターを使用しないで」と書いてあっったんでなんでかな?

と思ったんですけれどそういうことなんでしょう。

実際にはライブの時に「キーン」という音が何度かしたので、誰かがエレベーターを使ったんですね、多分。

電磁波って飛び交ってますからね。

ノイズの要因って身の回りでたくさんあります。

エレキギターやエレキベースなどは手元で弾いた弦の振動をピックアップで拾って電気信号に変換します。

その電気信号は微弱で(何倍かわかりませんが)拾ったノイズと一緒にアンプでかなり増幅させているわけです。

LED照明でさえもノイズの発生源になります。

エレキギターってとてもノイズが乗りやすい楽器なんですよね。

ですので、エレキギターを弾くときはLEDを消したりして対応しています。

 

 移動式のコンセントから電源引いて使える昇圧トランスって売ってますけど、トランス自体の作動音があるので設置場所を選ばないと、と思います。

ずっとブーンって鳴ってますから気になりだすとどうしようもないです。

うちのスタジオではトランスは二枚の防音扉の間の天井に入っています。

で、スタジオの中ではその音は聞こえないです。

トランスを入れた分、工事費が上がりましたけど後で入れるとなると大変なので、あらかじめ入れといて良かったな、と思っています。

 

というわけで、今回はなぜ電源にノイズカットトランスをかましているのかについて書きました。

家で弾いているアンプを持ってきてもらってスタジオで鳴らして見ると違いがわかって面白いと思いますよ。お時間があったら是非、実験してみてください。

電源は音にかなりの影響を与えます。

それでは、今日はこの辺で。

 

「日々、音楽」タダヒロでした。